ヘルニア
- 突然、腰や背中に鋭い痛みが走る
- 座っていると徐々に腰が痛くなってくる
- 痛みがお尻や足先にまで広がり、痺れを伴うことがある
- 首から肩、腕や手にかけて痛みや痺れがある
- 首を動かすときに痛みが強まる
- 腕や手が痺れて物を持つ力が弱くなる
ヘルニアとは?|あさひろメディカルグループ
ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板が変形し、その内部にある柔らかい髄核が外に飛び出してしまう状態を指します。通常、椎間板は背骨にかかる衝撃を吸収し、柔軟性を保つクッションの役割を果たしています。しかし、加齢や姿勢の悪さ、無理な動作などによって椎間板が傷つき、その結果として髄核が外に飛び出し、神経を圧迫することがあります。
最も一般的なヘルニアのタイプは「腰椎椎間板ヘルニア」で、これは腰の部分にある椎間板が突出して神経を圧迫することにより、腰から足にかけての痛みや痺れを引き起こします。これに対して、「頸椎椎間板ヘルニア」は、首の部分にある椎間板が飛び出してしまい、肩や腕、手にかけて痛みや痺れが広がる状態を指します。
ヘルニアは、体に過度な負担がかかることで発生しやすくなります。例えば、長時間にわたるデスクワークや立ち仕事、重い物を持ち上げる作業を繰り返すことが、椎間板に大きな負荷をかけ、結果としてヘルニアを引き起こすリスクを高めます。また、運動不足や肥満も椎間板に余計な負担をかける要因となり得ます。
ヘルニアは誰にでも起こり得る病気であり、特に中高年層に多く見られますが、最近では若年層にも増えてきています。これは、長時間のスマートフォンやパソコンの使用、運動不足、悪い姿勢などが要因とされています。
ヘルニアの診断には、症状の確認と共にMRIやCTスキャンなどの画像検査が行われます。これにより、飛び出した椎間板の位置や神経への影響を正確に把握することができます。診断が確定したら、患者の症状や生活環境に合わせた最適な治療法を選択することが重要です。
ヘルニアは、放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。しかし、早期に適切な治療を行うことで、症状を軽減し、再発を防ぐことができます。もし、腰や首に痛みや痺れを感じる場合は、早めに専門家に相談し、適切な対応をとることが重要です。
ヘルニアになる原因は?|あさひろメディカルグループ
ヘルニアの主な原因は、椎間板に過度な負担がかかることによります。椎間板は、背骨の各椎骨の間にある柔らかい組織で、背骨の動きを滑らかにし、衝撃を吸収する役割を持っています。しかし、椎間板は年齢とともに劣化し、また過度なストレスがかかることで、損傷しやすくなります。これがヘルニアを引き起こす主要な原因となります。
1.加齢による椎間板の劣化
年を重ねるにつれて、椎間板は水分を失い、弾力性が低下します。この結果、椎間板が硬くなり、外部からの圧力に対して脆弱になります。椎間板が劣化すると、内部の髄核が外部に飛び出しやすくなり、これがヘルニアの原因となります。
2.姿勢の悪さや不適切な体の使い方
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、前かがみの姿勢が続くことで、腰や首の椎間板に過度な負担がかかります。特に、頭を前に突き出すような姿勢は、頸椎への負担を増大させ、頸椎椎間板ヘルニアのリスクを高めます。また、重い物を持ち上げる際に腰を曲げるなどの不適切な動作も、腰椎に過剰な負荷をかけ、ヘルニアを引き起こす原因となります。
3.運動不足や肥満
運動不足により筋力が低下すると、背骨を支える筋肉が弱くなり、椎間板にかかる負担が増加します。さらに、肥満によって体重が増えると、椎間板にかかる圧力がさらに強くなり、これが椎間板の損傷を引き起こしやすくなります。特に、腹部に脂肪が多くつくと、腰椎にかかる負担が増し、腰椎椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
4.外傷や急激な動作
スポーツ中の激しい衝突や転倒、交通事故などで背骨に強い衝撃が加わると、椎間板が急激に損傷し、ヘルニアが発生することがあります。また、重い物を急に持ち上げたり、急激に体をひねったりする動作も、椎間板に過度なストレスをかけ、ヘルニアを引き起こす可能性があります。
これらの原因を理解し、日常生活の中で椎間板に過度な負担をかけないように心がけることが、ヘルニアの予防に繋がります。正しい姿勢を保つことや、適度な運動を行うことで、背骨の健康を維持し、ヘルニアのリスクを軽減することができます。また、肥満を防ぐためにバランスの取れた食生活を心がけることも、予防に役立ちます
ヘルニアを放置・悪化するとどうなるの?|あさひろメディカルグループ
ヘルニアの治療方法・セルフケアの方法は?|あさひろメディカルグループ
ヘルニアの治療は、症状の軽減と神経の圧迫を解消することを目的に行われます。治療方法は、患者の症状や状態に応じて選択され、主に保存療法と手術療法の二つに分けられます。また、日常生活でのセルフケアも、症状の改善や再発予防に重要な役割を果たします。
保存療法
保存療法は、軽度から中等度のヘルニア患者に対して行われる非外科的治療法です。この方法では、痛みや炎症を抑えるための薬物療法や物理療法が主に行われます。
1.薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬が処方され、これにより痛みや炎症を軽減します。痛みが強い場合には、局所麻酔やステロイドを使用した神経ブロック注射が行われることもあります。
2.物理療法
温熱療法、電気刺激療法、牽引療法などが含まれます。温熱療法では、患部を温めることで血流を改善し、筋肉の緊張を和らげます。電気刺激療法は、神経の働きを正常化し、痛みを軽減します。牽引療法は、脊椎を引っ張ることで椎間板への圧力を減少させ、神経の圧迫を和らげる効果があります。
3.リハビリテーション
リハビリでは、筋膜リリースや筋力トレーニングを通じて、体のバランスを整え、背骨や腰椎を支える筋肉を強化します。これにより、椎間板への負荷が軽減され、症状の改善や再発防止が期待できます。
手術療法
手術療法は、保存療法で効果が見られない場合や、症状が重度で日常生活に著しい支障をきたしている場合に行われます。手術の目的は、飛び出した椎間板を除去し、神経への圧迫を取り除くことです。
1.椎間板切除術
最も一般的な手術方法で、飛び出した髄核を取り除き、神経への圧迫を解消します。最近では、内視鏡を用いた低侵襲手術が主流となり、術後の回復が早く、患者の負担が軽減されています。
2.脊椎固定術
ヘルニアによって不安定になった脊椎を固定する手術です。これにより、脊椎の安定性が向上し、再発のリスクを軽減します。
セルフケアの方法
セルフケアも、ヘルニアの治療と予防において非常に重要です。日常生活での姿勢や運動習慣を見直すことで、椎間板への負担を減らし、症状の悪化や再発を防ぐことができます。
1.姿勢の改善
デスクワークやスマートフォンの使用時には、背筋を伸ばし、正しい姿勢を保つことが重要です。椅子に深く座り、足を床にしっかりとつけることで、腰への負担を軽減できます。
2.定期的な運動
背中や腰回りの筋肉を鍛える運動を取り入れましょう。ヨガやピラティスなど、柔軟性と筋力を同時に鍛える運動が特に効果的です。定期的なストレッチも、筋肉の緊張を和らげ、椎間板への圧力を減少させます。
3.重い物の持ち方に注意
重い物を持ち上げる際は、腰に過度な負担をかけないよう、膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばして持ち上げることが基本です。急激な動作を避け、ゆっくりとした動きで持ち上げることが重要です。
4.ストレス管理
ストレスが溜まると、筋肉が緊張し、椎間板への負担が増加します。リラックスする時間を持ち、ストレスを適切に解消することも、ヘルニアの予防に繋がります。
これらの治療方法とセルフケアを組み合わせることで、ヘルニアの症状を効果的に管理し、再発を防ぐことができます。早期に適切な治療を開始し、日常生活でのセルフケアを徹底することで、快適な生活を取り戻しましょう。
ヘルニアが治るまでの期間の目安は?|あさひろメディカルグループ
ヘルニアが治るまでの期間は、症状の程度や治療方法、個々の患者の体質や生活習慣によって大きく異なります。一般的に、保存療法による治療の場合は数週間から数ヶ月、手術療法が必要な場合は半年から1年程度の治療期間がかかることが多いです。
保存療法による治療期間
保存療法では、薬物療法や物理療法、リハビリテーションを組み合わせて治療を進めていきます。軽度から中等度のヘルニアの場合、症状が出てから早期に治療を開始すれば、2〜3週間程度で痛みや痺れが軽減されることがあります。さらに、定期的な通院と適切なセルフケアを続けることで、1〜3ヶ月の間に症状がほぼ解消し、通常の生活に戻ることができるケースが多いです。
ただし、症状が重い場合や長期間放置していた場合は、治療にもっと時間がかかることがあります。このような場合、症状の緩和に3〜6ヶ月程度かかり、その間にリハビリテーションを併用して筋力を回復させ、再発を防ぐための運動療法が重要となります。
手術療法による治療期間
保存療法で効果が見られない場合や、症状が重度で日常生活に支障をきたしている場合には、手術療法が選択されます。手術療法の場合、術後の回復期間が必要であり、通常、手術後のリハビリテーションが始まるまでに数週間を要します。
手術後の回復期間は個人差がありますが、一般的には術後1〜3ヶ月で日常生活に復帰できるようになります。しかし、完全な回復にはさらに時間がかかることがあり、特にリハビリテーション期間中は、背骨や腰椎を支える筋肉を強化し、再発を防ぐためのトレーニングが必要です。このリハビリ期間を含めると、半年から1年程度の治療期間が必要になることがあります。
早期治療の重要性
ヘルニアが治るまでの期間を短縮するためには、早期の診断と治療が重要です。症状が軽いうちに治療を開始することで、痛みや痺れを早期に緩和し、長引くことを防ぐことができます。また、適切なセルフケアを併用することで、治療効果を高め、回復を促進することが可能です。
治療期間中は、医師の指導に従い、無理をせずにリハビリやセルフケアを続けることが大切です。治療が順調に進んでいるかどうかを確認するために、定期的な診察を受けることも欠かせません。少しでも異常を感じたら、すぐに医師に相談し、適切な対応を取ることが重要です。
ヘルニア治療3つのポイント|あさひろメディカルグループ
POINT①構造の改善
あさひろメディカルグループでは、筋膜リリース・背骨骨盤矯正を行うことで身体の構造を改善します。
筋膜リリースは、筋肉を包む筋膜の緊張をほぐし血流と柔軟性を高めることで腰の痛みやこりを和らげる効果があります。
背骨骨盤矯正は、歪んだ骨格を正しい位置に戻し全身のバランスを整える効果があります。
これによって姿勢が改善され、ヘルニアや付随する症状が軽減されやすい状態を作ります。
POINT②機能の改善
あさひろメディカルグループでは、運動療法(エクササイズ・ストレッチ)を行うことで身体の機能を改善します。
矯正で一時的に姿勢が整っても、すぐに元に戻ってしまったという経験はないでしょうか?
当院の運動療法は、国家資格者によるエクササイズやストレッチ指導を通じて筋力や柔軟性を高める治療法です。
これにより日常生活での動きがスムーズになり、筋膜リリース・背骨骨盤矯正で整えた身体の構造(姿勢)を保ちます。
個々の症状や体力に合わせたプログラムを提供するため、どなたでも無理なく取り組むことができます。
POINT③神経の改善
あさひろメディカルグループでは、自律神経・末梢神経の改善を目的とした鍼灸施術を行っています。
自律神経のバランスを整えることで、ストレスや疲労、不眠などの症状を軽減し、心身のリラクゼーションを促進します。
末梢神経に対する施術は、血流を改善し、神経の働きを活性化させることでヘルニアや付随する症状を和らげます。
患者様の状態に合わせた多様な施術を組み合わせることで、全身の健康をサポートします。
あさひろメディカルグループの施術の流れ
受付で問診表をお受け取り下さい。
問診表の内容からカウンセリングを行い、今のお身体の状態を確認します。
カウンセリングをもとに、今のお身体の状態を見ていきます。
検査結果をもとに、痛みを取り、お悩みを解消します。
ご自身でもできるストレッチの方法などをお伝えいたします。
施術は終了です。お気を付けてお帰り下さい!