肉離れ
- 突然の鋭い痛みが筋肉に発生する
- 筋肉に腫れや内出血が見られる
- 患部の筋肉を動かすと強い痛みを感じる
- 筋肉が硬直し、動作が制限される
- 損傷した部位に押すと痛みや圧痛がある
肉離れとは?|あさひろメディカルグループ
肉離れとは、筋肉が急激な伸縮や負荷に耐えきれず、筋繊維が部分的または完全に断裂する状態を指します。主にふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉で発生することが多く、特にスポーツや運動をする人に多く見られます。しかし、日常生活の中でも急な動作や不自然な動きによって、誰でも肉離れを起こす可能性があります。
筋肉は細かい繊維でできており、これが断裂することで炎症が生じ、痛みや腫れが発生します。軽度の肉離れでは、筋繊維の一部が損傷しているだけで、比較的早く回復することがありますが、重度の肉離れでは筋繊維が完全に断裂し、治療が長期化することがあります。
例えば、走っている最中にふくらはぎに強い痛みを感じ、その後足が使えなくなるような状態は、筋繊維が大きく損傷していることが考えられます。また、肉離れは痛みだけでなく、筋肉の硬直や動作の制限も引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。
肉離れは正確な診断と治療が必要です。放置すると症状が悪化し、再発リスクも高まるため、早期に専門家の診察を受けることが重要です。また、肉離れが発生した場合は、適切な治療とリハビリを行うことで、再発を防ぎ、筋力を元に戻すことができます。
肉離れになる原因は?|あさひろメディカルグループ
肉離れの主な原因は、急激な筋肉の収縮や伸展、過度な負荷が筋肉にかかることです。特に、十分なウォーミングアップをせずに急に激しい運動を行った場合や、疲労した筋肉に無理な動作を繰り返し行った際に発生しやすくなります。以下は、肉離れを引き起こす代表的な原因です。
1.急激な動作やスプリント
スポーツや運動中に、突然のダッシュやジャンプなどの急激な動作を行うと、筋肉に大きな負荷がかかります。特にふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉は、このような動作によって一瞬のうちに引き伸ばされたり、収縮させられたりします。これが筋繊維を損傷させ、肉離れを引き起こす要因となります。
2.筋力や柔軟性の不足
筋力が不足している場合や、筋肉の柔軟性が低い場合、筋肉が負荷に耐えきれず、損傷を受けやすくなります。特に筋力トレーニングをしていない人や、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続ける人は、筋肉が硬直しやすく、肉離れのリスクが高まります。
3.筋肉の疲労
過度の運動や日常的な動作の繰り返しによって、筋肉が疲労している状態では、筋繊維の回復が遅れ、損傷しやすくなります。疲労した筋肉は反応速度が低下し、衝撃を吸収しにくくなるため、無理な動きをした際に損傷することが多いです。
4.不適切な準備運動やストレッチ不足
運動前の準備運動やストレッチは、筋肉を温め、柔軟性を高めるために重要です。これを怠ると、筋肉が硬くなり、急な動作に対して適切に反応できなくなります。適切なウォーミングアップを行わないまま運動を開始すると、肉離れのリスクが高まります。
5.筋力のアンバランス
特定の筋肉ばかりを使うトレーニングや、片方の足や腕に頼る動作を繰り返すと、筋力のアンバランスが生じやすくなります。筋力のバランスが崩れると、片方の筋肉に過剰な負担がかかり、その結果、肉離れが発生しやすくなります。
これらの原因を理解し、日常生活や運動において適切な対策を講じることで、肉離れのリスクを減らすことが可能です。しっかりとした筋力トレーニングやストレッチ、疲労回復のための休息が、肉離れ予防の鍵となります。
肉離れを放置・悪化するとどうなるの?|あさひろメディカルグループ
肉離れを適切に治療せずに放置した場合、症状が悪化し、様々な問題を引き起こす可能性があります。初期の肉離れが軽度であっても、放置することで慢性化し、再発のリスクが高まることがよくあります。ここでは、肉離れを放置・悪化させた場合のリスクについて説明します。
1.慢性的な痛み
肉離れを放置すると、損傷した筋繊維が完全に回復せず、不完全な治癒が進んでしまうことがあります。その結果、筋肉の一部が硬くなり、慢性的な痛みや違和感を引き起こす可能性があります。このような痛みは運動や日常の動作中に再発し、生活の質を低下させる原因となります。
2.再発のリスクが高まる
肉離れは、一度発生すると再発しやすい損傷の一つです。特に、適切な治療やリハビリを行わなかった場合、筋肉が弱くなり、再び同じ箇所に負荷がかかることで、繰り返し肉離れが発生することがあります。再発を繰り返すと、筋肉の回復がより遅くなり、損傷の範囲も広がる可能性があります。
3.筋力の低下と機能障害
肉離れを放置してしまうと、損傷した筋肉が十分に修復されないまま、筋力が低下してしまうことがあります。これにより、日常生活での動作が制限されるだけでなく、スポーツや運動のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。特に、筋肉の柔軟性や反応速度が低下すると、他の怪我を引き起こすリスクも増加します。
4.周辺組織への悪影響
肉離れを放置すると、損傷した筋肉だけでなく、その周辺の組織にも影響が及ぶことがあります。例えば、筋肉が硬くなることで、関節や靭帯にも過度な負担がかかり、二次的な損傷を引き起こす可能性があります。また、適切なケアを行わないと、筋肉の癒着が発生し、さらに動きが制限されることもあります。
5.手術が必要になる可能性
重度の肉離れで筋繊維が完全に断裂している場合、自然治癒が困難であり、放置するとさらに損傷が広がる恐れがあります。このような場合、最終的には手術が必要となることもあります。手術後のリハビリも長期間を要するため、早期に適切な治療を受けることが重要です。
以上のように、肉離れを放置したり、適切なケアを怠ったりすると、症状が悪化し、治癒が遅れるだけでなく、慢性的な問題を引き起こすリスクが高まります。痛みや違和感が長期間続く場合や、筋力が低下していると感じる場合は、専門家に相談し、早期に治療を始めることが大切です。
肉離れの治療方法・セルフケアの方法は?|あさひろメディカルグループ
肉離れの治療方法は、損傷の程度や症状に応じて異なりますが、基本的な治療手順は以下の通りです。適切な治療を行うことで、早期回復を目指し、再発防止につながります。
初期治療 (PRICES処置)
肉離れが発生した直後に最も効果的な治療法は、PRICES処置と呼ばれる基本的な応急処置です。PRICESは、以下の6つのステップで構成されています。
・Protect(保護)
損傷した部位をさらに悪化させないために、適切な保護を行います。例えば、包帯やサポーターを使って、患部を保護し、余計な動きを制限します。また、場合によっては松葉杖や固定具を使用して、患部への負荷を最小限に抑えることが推奨されます。
・Rest(安静)
損傷した筋肉をできるだけ早く安静に保ち、無理な動きを避けます。患部に負荷をかけることは、さらなる損傷を引き起こす可能性があるため、安静が重要です。
・Ice(冷却)
急性期には、患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを軽減します。氷を使って、1回あたり15〜20分程度冷却を行い、2〜3時間おきに繰り返します。直接肌に氷を当てないよう、タオルなどで包んで冷やすことがポイントです。
・Compression(圧迫)
弾性包帯などを使用して、患部を圧迫します。これにより腫れを抑え、血液の流れを制限することで炎症を軽減できます。ただし、圧迫が強すぎると血流が悪化するため、適度な強さで巻くことが大切です。
・Elevation(挙上)
患部を心臓よりも高い位置に保つことで、血液やリンパ液の流れを促進し、腫れを防ぎます。例えば、ふくらはぎの肉離れであれば、足を上げて横になることが効果的です。
・Support(固定)
損傷した部位を固定することで、余計な動きを防ぎ、さらなる損傷を避けることができます。軽度の損傷であれば弾性包帯での固定が適していますが、重度の損傷の場合は、ギプスやスプリントなどを用いてしっかりと固定する必要がある場合もあります。
専門的治療
肉離れの程度が中度から重度の場合、専門的な治療が必要です。特に、筋繊維が完全に断裂している場合は、物理療法や場合によっては手術が検討されます。
・物理療法
柔道整復師の指導のもと、筋力を回復させるためのリハビリが行われます。筋肉の柔軟性や強度を取り戻すためのストレッチや軽いトレーニングが行われ、徐々に運動量を増やしていきます。また、温熱療法や超音波治療、低周波治療なども組み合わせて、筋肉の回復を促進します。
・手術
医師の診断で筋繊維が完全に断裂している場合、手術で断裂した筋繊維を縫合することが必要になることがあります。手術後には長期間のリハビリが必要となり、筋肉の機能を回復させるためのトレーニングが求められます。
セルフケアの方法
セルフケアとしては、軽度の肉離れや治療後の回復期間中に、いくつかの方法を実践することが可能です。
・軽いストレッチ
痛みが和らいできたら、無理のない範囲で軽いストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を回復させます。ただし、ストレッチを行う際には、痛みを感じるほどの無理な動作は避け、ゆっくりと行うことが重要です。
・温熱療法
急性期を過ぎた後、温めることで筋肉の血流を促進し、回復をサポートします。お風呂や温湿布などを使って、筋肉をリラックスさせることが効果的です。
・軽い運動
筋肉がある程度回復したら、軽い運動を再開することで、筋力の回復をサポートします。ウォーキングや水泳など、関節や筋肉に過度な負担をかけない運動が推奨されます。
ただし、肉離れの自己判断は予後に重大な影響を及ぼす可能性もあるため大変危険です。
肉離れが疑われる場合は、必ず整形外科か整骨院の受診をしましょう
再発予防のためのケア
肉離れは再発しやすい怪我の一つです。再発を防ぐためには、適切なケアとトレーニングが不可欠です。
・ウォーミングアップとクールダウン
運動前に十分なウォーミングアップを行い、筋肉を温めることが大切です。運動後もクールダウンを忘れずに行い、筋肉をリラックスさせます。
・バランスの取れた筋力トレーニング
筋肉のアンバランスを改善するために、特定の筋肉だけでなく全身を使ったトレーニングを取り入れることが効果的です。特にコア筋群を強化することで、肉離れのリスクを減らすことができます。
適切な治療とセルフケアを行うことで、肉離れからの回復が早まり、再発防止にもつながります。
肉離れが治るまでの期間の目安は?|あさひろメディカルグループ
肉離れの治癒期間は、損傷の程度や治療の進行状況に大きく左右されます。軽度の肉離れでは比較的早く回復することが多いですが、重度の場合には長期間の治療とリハビリが必要になることがあります。ここでは、肉離れが治るまでの一般的な目安について説明します。
軽度の肉離れ
軽度の肉離れは、筋繊維が一部損傷しているものの、完全に断裂していないケースです。この場合、治療期間は通常1〜2週間程度で、早期の回復が期待できます。
初期のPRICES処置(保護、安静、冷却、圧迫、挙上、固定)をしっかり行い、その後に軽いストレッチやリハビリを始めることで、比較的短期間で日常生活に復帰することが可能です。痛みが和らいできたら、徐々に軽い運動を取り入れて、筋力を回復させることが重要です。
中度の肉離れ
中度の肉離れでは、筋繊維の断裂が広がっており、痛みや腫れが強く現れます。このようなケースでは、治療期間は3〜6週間程度が一般的です。
初期治療の後、医師や柔道整復師の指導のもとでリハビリを進め、筋肉の柔軟性と強度を回復させることが必要です。過度な負担をかけずに少しずつ運動を再開し、無理のない範囲で筋肉の回復を図ります。治療期間中は、適切なケアを怠らず、再発防止のためにリハビリを継続することが推奨されます。
重度の肉離れ
重度の肉離れでは、筋繊維が完全に断裂している場合があり、この場合は数ヶ月の治療期間が必要となることがあります。特に、筋肉が完全に断裂した場合は、自然治癒が難しく、場合によっては手術が必要になることもあります。
手術後には、長期間にわたるリハビリが必要です。筋肉の強度と機能を回復させるためには、専門家の指導のもとで継続的なリハビリを行い、慎重に運動量を増やしていく必要があります。治療期間中は、無理をせずに段階的にリハビリを進め、回復を目指します。
回復期間中の注意点
回復期間中は、以下の点に注意して治療を進めることが大切です。
・無理をしない
痛みが完全に消える前に運動を再開すると、再発のリスクが高まります。治癒が進んでも焦らず、筋肉が完全に回復するまで無理をしないことが重要です。
・専門家の指導を受ける
特に中度以上の肉離れの場合は、リハビリ専門家の指導のもとでトレーニングを行うことで、適切な回復を促進します。自己判断でのケアは逆効果になることがあるため、必ず専門家に相談しましょう。
・栄養と休息を意識する
筋肉の回復には、適切な栄養と休息が不可欠です。タンパク質を含むバランスの取れた食事を心がけ、睡眠を十分に取ることで、筋肉の再生が促進されます。
完全な回復までの目安
肉離れの完全な回復までの期間は、軽度であれば1〜2週間、中度で3〜6週間、重度では数ヶ月に及ぶことが一般的です。回復期間中に無理をせず、適切なケアとリハビリを行うことで、再発防止とスムーズな復帰を目指しましょう。
また、回復後も引き続きストレッチや筋力トレーニングを行い、筋肉の柔軟性と強度を維持することで、再発のリスクを減らすことができます。
肉離れ治療3つのポイント|あさひろメディカルグループ
POINT①迅速なPRICES処置
怪我の直後にPRICES処置(保護、安静、冷却、圧迫、挙上、固定)を迅速に行うことで、炎症を抑え、痛みを軽減し、損傷の拡大を防ぎます。特に最初の48時間は重要で、適切な応急処置が回復を早める鍵となります。
POINT②専門的なリハビリと治療
初期治療後、国家資格者によるリハビリや物理療法が必要です。筋力や柔軟性を回復させるための適切なリハビリを行うことで、再発防止と完全な回復を目指します。場合によっては超音波治療や低周波治療なども効果的です。
また、鍼治療も早期回復に有効な治療法となります。患部に直接鍼を刺し電気刺激を与えることで、炎症を取り除いたり機能回復のサポートする効果が期待できます。スポーツや仕事に早く復帰したい方は是非ご相談ください。
POINT③再発防止のためのケア
回復期に筋肉のバランスを整えるための筋膜リリースやストレッチを取り入れることで、再発を防ぎます。また、身体のバランスを崩すきっかけである歪みの改善をすることで怪我をしにくい状態を作ります。日常生活や運動前後のウォーミングアップとクールダウンをしっかり行い、筋肉の柔軟性を維持することも大切です。
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